
それぞれのリスニングルームには部屋の大きさ、壁や家具の位置と材質により固有の音響特性の問題があります。
Audyssey MultEQ(オーディシー マルチEQ)はリスニングルームの音響特性を正確に測定し、問題点を取り除くことによりリスニングルーム内のすべての人に対して最高の音質を提供します。
すべての座席で最高の音質を
これまでは世界基準の音というものは最高の質の劇場でのみ聞くことが出来ました。しかし今ではAudyssey MultEQにより、あなたのリスニングルームにおいて、どの視聴ポジションでも正確で包み込まれるような、歪のない音を聞くことが出来ます。 Audyssey MultEQは6年間で600万ドルを費やした大学での研究をベースに生み出されました。リスニングエリアの1点のみで測定するのではなく、リスニングルームのすべての範囲の音響特性を測定し、耳障りな歪を取り除くことが出来る高度な自動チューニングシステムです。
ピュアで自然な音へ
Audysseyの音響技術により、もやもやとした残像感は全て取り除かれ、ピュアで自然な音だけが残ります。
声と台詞は明瞭になり、音楽のバランスが整い、楽器や効果音は正確に定位し、サラウンド音場は切れ目がなく包み込まれるようになります。
カスタムインストール
Audyssey MultEQは代表的なホームシアターシステムのメーカーの製品に標準搭載されており、ご自分で設定が可能です。さらに高度な設定を希望される場合は、Audysseyが認定したプロのインストーラーを利用することも可能です。
*カスタムインストールは日本では今後対応予定
Audyssey MultEQのセットアップ
3段階の容易なステップ
- マイクを接続し、リスニングエリアの中央に置きます。ボタンを押して、Audyssey MultEQが特殊な信号を各スピーカーから鳴らしている間静かに待ちます。
- マイクの位置を最大8ヵ所移動させ、それぞれの位置でMultEQが信号を鳴らしている間静かに待ちます。
- Audyssey MultEQが各スピーカーに対する補正フィルタを計算します。
以上の3つの工程は約8分で完了します。
他の技術とAudyssey MultEQの違いは?
- 部屋の測定方法
- タイムドメイン(時間軸)・周波数ドメインの2つの領域での補正
- リスニングルーム内の1ヵ所だけの補正を試みる方法。
1ヶ所での測定では部屋全体の問題を正確に把握出来ない為、その1ヶ所だけでの測定結果で補正を行うと、他のリスニングポジションでの音を悪化させてしまいます。 - 複数ポジションでの測定を試みる方法。
この方法の大多数は複数の測定結果を単に平均化します。平均化は音響問題を曖昧にすることから、音響問題を解決することが出来ません。例えばリスニングルーム内のある位置に200Hzのピーク(山)があり、他の位置では同じ200Hzはディップ(谷)という測定結果を得たとします。これらの2つの測定結果は平均化されると山と谷がお互いに打ち消されてしまうことでゼロとなり問題点がなくなってしまうことから結果として何の補正も行われません。
これらのどちらの方法でも、周波数ドメインの問題の解決を試みるだけで、タイムドメインの問題解決は行わず、大きな問題を未解決のまま残します。
Audyssey MultEQのリスニングルームの音響特性測定方法
Audyssey MultEQは測定で得た多くのタイムドメイン応答特性のパターンを見て、それらのパターンの類似性に基づいて3〜5つの集団に分類します。
次に分類された各集団から代表的な応答特性を作成します。そして最終的な応答特性を各集団からの応答特性をグループ化して作成し、その最終的な応答特性を基に補正フィルタを作成します。
この処理は複雑なパターン認識の数式とファジーロジックに基づいて行われます。
しかし結果にはファジーさ(曖昧さ)はありません。
- リスニングルームの音響特性波形を時間軸(タイムドメイン)で見ると多くの問題が見つかりますが、パラメトリックEQ(PEQ)とグラフィックイコライザ(GEQ)では周波数特性の補正が出来るだけで、分解能(バンド数)の制限から、大まかな補正しか出来ません。
- さらに、PEQやGEQによるバンド単位での補正は、多くの人が「リンギング(音鳴り)ノイズ」や「スメアリング(音の汚れ)ノイズ」として聞こえる位相の問題の原因となります。これらの手法が、30年以上にわたって音場補正技術として使われた為、多くの人々が音場補正を嫌っている理由になっています。
Audyssey MultEQのタイムドメインと周波数ドメインの補正
Audyssey MultEQフィルタはまずタイムドメインの補正からスタートします。Audyssey MultEQは従来よりあるPEQによる限られたバンドによる補正の代わりにタイムドメインと周波数ドメインの両方の補正フィルタに数百のポイントを使用します。
特徴は必要な分解能を得るために十分なフィルタポイントを使用することですが、オーディオ機器内のプロセッサー処理能力を上回るような多さではありません。
Audysseyは補正の精度を犠牲にすることなくポイント数を減らし、補正を最も必要としている低い周波数帯域に割り当てる方法を開発しました。
Audyssey MultEQはわずか1つのDSPチップの1部分を使用することで、8チャンネルの補正を行うことが出来、タイムドメインと周波数ドメインのそれぞれの補正を最も有効な方法で行います。
Audyssey MultEQの音場補正以外の機能
Audyssey MultEQは複雑な音場補正に加えて、効果的で基本的な処理も行います。Audyssey MultEQはリスニングルームの音響特性の測定の際にシステムの絶対極性を調べ、スピーカーへの結線が反転(+と-の逆接続)していれば警告し、それぞれのスピーカー間の距離を測定し(0.6cm以内の精度で測定)、サブウーファーを含んだすべてのチャンネルのトリム(出力レベル)を適切な値に設定します。
最後にAudyssey MultEQはそれぞれのスピーカーとサブウーファー間の適切なクロスオーバー周波数を算出し、ベースマネージメントの調整を行います。

