
テレビを見ていると急に音が大きくなってボリュームを下げた経験はありませんか?Audyssey Dynamic Volume(オーディシー ダイナミックボリューム)は自動的に音量を調整し、快適な視聴を提供します。
Audyssey Dynamic Volumeの効果
テレビのチャンネルを切り替えたり、静かなドラマ番組がコマーシャルに切り替わったり、そして番組内においてボリュームが大きく変化したりした時に急いでボリュームを変えたという経験したことがあると思います。テレビを見ている時には台詞が聞きやすく、効果音やコマーシャルで音割れしないように、常にテレビのボリュームを調整しなければなりません。Audyssey Dynamic Volumeは番組の音量を常にモニターし、迫力感を保ちながらダイナミックレンジを最適化します。この革新的な技術により、ユーザーは頻繁にリモコンのボリュームボタンに手を伸ばす必要がなくなりました。
データベースの構築と分析
画期的な音場補正技術であるAudyssey MultEQを開発した研究開発チームが、Audyssey Dynamic Volumeを完成させました。Audysseyは斬新でユニークなアプローチをとることにより、この数十年来のボリューム調整のわずらわしさの問題を解決しました。研究開発チームは一般的なリスナーやプロのミキサーが異なる環境の中でボリュームをどのように調整しているかについて数年にわたり、数千時間に及ぶ記録をとる研究を行いました。その結果、数テラバイトに及ぶデータベースが構築されました。
この研究はボリュームを変える傾向を分析モデルに発展し、リスナーをリモコン操作の煩わしさから解放しました。Audyssey Dynamic Volumeは家庭での映画やテレビの楽しみ方を大きく改善します。
音量のバラツキが生じる背景
テレビ放送、コマーシャル、そしてDVDのコンテンツ内においてボリュームレベルが異なっている理由には2つの主原因があります:
- テレビ放送局、コンテンツプロダクション、
そして機器メーカーにおけるボリュームに関する標準化の欠如 - 広いダイナミックレンジを備えたシステムで制作されたコンテンツをテレビやHTiB(ホームシアターインボックス)のような再生音量が限られたシステムやリファレンスレベルに設定されていないホームシアターシステムでの再生による再現性の制約
この問題を解決する試みは、以下の理由で効果はほとんどありませんでした:
- ほとんどの技術は信号レベルだけに着目し、
聴覚上のラウドネスに関しては無視 - ラウドネスに着目しても正しい聴感特性モデルを使用しない
- リスニングルーム内の音圧レベル(SPL)の情報を使用しない
- 限られた周波数帯域のみに着目
- 単純なダイナミックレンジ圧縮(DRC)の使用
結果として、これらの試みは例えば突然音量が上がったり下がったりするような、明らかに不自然な効果を生む音量調整を行い、快適な視聴を損ないます。
開発の背景
AudysseyのChief Scientist(主席研究員)であるTomlinson Holmanの指揮の下、Audyssey Dynamic Volumeを完成させるために、Audysseyの研究員と技術者による長年に及ぶ研究と実験が行われました。
開発の第一ステップは、人々が視聴時にどのようにボリュームコントロールを行うかを注意深く研究することでした。
この研究は一般人からプロのミキサーまで幅広いユーザーを対象とした大規模な実験と数百時間に及ぶデータ収集を必要としました。
Audysseyの研究員は実験参加者に対して、単純な視聴環境から映画館のように音響的に整備された視聴環境まで異なる環境を提供し映画の全編を視聴することを指示しました。実験参加者はあたかも自分の家で聞いているようにボリュームを調整するように指示され、以下のような状況で人はどのようにして聞いている音量を調整するという貴重なデータを集めました:
- 台詞を聞き取るためにボリュームを上げ、
その後効果音が大きくなった時にどのようにボリュームを再調整しているか? - テレビ放送で大音量のコマーシャルが始まったときに
どのくらい急激にボリュームを下げているか?
Audysseyの研究員はこの数テラバイトに及ぶ膨大なデータを分析・解析し、一般的なユーザーが家庭での視聴時にどのようにボリュームをコントロールしているかを正確に表すデータをまとめました。そのデータと測定されたコンテンツのラウドネスに対する補正がAudyssey Dynamic Volumeを完成へと導きました。
この技術が完成したことにより、テレビの生放送や録画番組、コマーシャル、音楽等の複数の音源に対してボリュームを一定に保てるようになりました。
Audyssey Dynamic Volumeは、Audysseyが今日まで取り組んできた技術的課題の中で最も複雑な技術でした。
Audysseyが開発した様々な技術はオリジナルの音源を再現しようとする時に発生する複雑な問題を解決するために相互に作用します。 Audyssey Dynamic Volumeはアルゴリズムの中に人間の聴感特性とリスニングルームの音響特性が相互的に作用することによってボリュームが下がった時に失われる音質を補正するAudyssey Dynamic EQを含みます。
Audyssey Dynamic Volumeの機能の一部であるAudyssey Dynamic EQは、常に最適な周波数特性とサラウンドボリュームの値を選び出します。
これらの2つの技術はどのようなボリュームレベルにおいても音源の持つ周波数特性をオリジナルの特性で再生することを可能にします。
例えボリュームレベルが低くても、Audyssey Dynamic Volumeは豊かでダイナミックな特性を維持します。
Audyssey Dynamic Volumeはタイムドメインと周波数ドメインの2つの最新のオーディオ信号処理を持ち合わせています。
各チャンネルのスペクトル成分とサラウンドミックスを常にモニターすることで、適切な拡がり感のある音量を保ちます。音量レベルの瞬間的な変化、あるいはゆっくりとした変化それぞれを常にモニターし、一般的な圧縮方法で生じる不自然な効果になることを防いでいます。

